今日の読了本 162

「自転車冒険記 12歳の助走」 竹内真

自転車冒険記---12歳の助走

自転車冒険記---12歳の助走

12歳の少年が小学校を卒業した春休み東京から大阪を目指して自転車の旅にでる。
自転車小説といえば近藤史恵の「サクリファイス」シリーズが有名ですが
こちらは父親のサポートがあるとはいえ一人でのツーリングを通しての
少年の成長に主眼があります。
「冒険がしたい」という少年の思いは自分の力の限界に挑みたいという
幼い挑戦心の表明だし、「うまく挫折させてやりたい」という父親の思いは
挫折を通して得るものがあると息子に知ってほしいと同時にその挫折が
持ちこたえられないほどのダメージにならないようにという優しさでもあるのかもしれません。
爽やかで甘やかなボーイミーツガールストーリーでもあります