今日の挫折本

「揺れる大地に立って 東日本大震災の個人的記録」 曽野綾子
曽野綾子の歯切れのいい口調は好きだし建前や綺麗事だけでない主張は
現実的で概ね正しいと思うんだけど
なんだか叱られているような感じがして。。
いや、実際問題叱られているんだろうな。甘ったれて要求するばかりの日本人。

ただ、何かにつけて飢えや内戦に苦しむアフリカと比較して日本は恵まれている自分の幸運を感謝して
少々のことに文句を言うな。という論調はたしかにそのとおりなんだけど
今この日本にあるからこそ感じる不幸というのはあるでしょう。
生存に関する不幸とそれは同一線上に論じては答えにならない気がする。
強くて自立していて持っている側の意見にも感じられる。