日々惑う

35冊目 「そこにない家に呼ばれる」 三津田信三

そこに無い家に呼ばれる 作者:三津田信三 発売日: 2020/07/21 メディア: Kindle版 幽霊屋敷三部作の三冊目、ということはこれで完結なのか?いや別に公式に三部作と銘打たれているわけではないのかな? 例によって三間坂秋蔵が祖父の蔵から探しだした奇っ怪…

18冊目 「ディス・イズ・ザ・デイ」 津村記久子

ディス・イズ・ザ・デイ 作者:津村記久子 発売日: 2018/06/07 メディア: 単行本 サッカー2部リーグの最終節。強い思いを持って応援している人もなんとなくスタジアムに通い始めてしまった人も 日々の暮らしの悩みもうまく行かなさも応援するチームの昇格も…

11冊目 「少女外道」 皆川博子

少女外道 作者:皆川博子 発売日: 2014/02/14 メディア: Kindle版 幻想とか歪みとか疎外とか戦争の時代の抑圧とか。 いびつなものを身内に抱えた少女たちの物語。短い中にギュッと圧縮されたような重苦しさと結構ひどい話なのにさらりとした印象を残す後味が…

134冊目 「怪談実話系 4」

怪談実話系 4―書き下ろし怪談文芸競作集 (MF文庫 ダ・ヴィンチ ゆ 1-4) 作者:工藤美代子,加門七海,福澤徹三,中山市朗,伊藤三巳華,小池壮彦,安曇潤平,松村進吉,牧野修,岩井志麻子 発売日: 2010/06/22 メディア: 文庫 お馴染みの人からあまり知らない人まで、…

124冊目 「踊る猫」 折口真喜子

踊る猫 与謝蕪村ふしぎ江戸情話 (光文社文庫) 作者:折口 真喜子 発売日: 2017/03/24 メディア: Kindle版 軽みのある怪異譚。与謝蕪村を狂言回しにその俳句や絵を作品の中でうまく使っている。 悲しく切ない話も多いけど明るさの感じられる読後感で前向きな強…

118冊目 「ふいに吹く風」 南木佳士

ふいに吹く風 (文春文庫) 作者:南木 佳士 発売日: 1996/02/09 メディア: 文庫 芥川賞受賞前後を含むエッセイ集。 うつ病発症前の不器用で生き辛い性格を自覚しながらも自信に満ち自他ともに厳しいところも感じられる。 そう思って読むせいかこの人なりにイケ…

104冊目 「鶏肉以上、鳥学未満。」 川上和人

鳥肉以上,鳥学未満. 作者:川上 和人 発売日: 2019/02/20 メディア: 単行本 日々の食卓に登る鶏肉を語って鶏を解剖し他の鳥と比較する。 相変わらず饒舌、比喩がマニアック(時々わからない) お弁当 数年前までは年の割に歯が丈夫なのが自慢だったハハだが…

99冊目 「緑の庭で寝ころんで」 宮下奈都

緑の庭で寝ころんで 作者:宮下 奈都 発売日: 2017/12/08 メディア: 単行本(ソフトカバー) 北海道の大自然の中に1年間家族留学したことや子どもたちの成長旦那さんのこと本屋大賞受賞前後など人気作家の日常と胸の内。 作品をそう読んでいるわけではないけ…

157冊め 「山怪 参」 田中康弘

山怪 参 山人が語る不思議な話 作者:田中 康弘 出版社/メーカー: 山と渓谷社 発売日: 2018/09/10 メディア: 単行本 陰惨な話はなく怖いというより不思議不可解な話が多い。 盛ってないというか怖がらせることが目的ではない。 大蛇と狐火の話が多め。 トラブ…

82冊目 「真昼なのに昏い部屋」 江國香織

真昼なのに昏い部屋 (講談社文庫) 作者: 江國香織 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2013/02/15 メディア: 文庫 クリック: 6回 この商品を含むブログ (10件) を見る 登場人物に共感しづらい江國作品の中でも呆れた感は随一。 みんな一様に子供っぽい(動くに…

81冊目 「帝都一の下宿屋」 三木笙子

帝都一の下宿屋 作者: 三木笙子 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2018/08/30 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 口が悪くて傍若無人な小説家。下宿の大家の手料理と人柄全般に惚れ込んで借りてきた猫のように愛想を振りまいて謎解きにも精を…

108冊目 「トイプー警察犬メグレ」 七尾与史

トイプー警察犬 メグレ (講談社タイガ) 作者: 七尾与史 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/02/18 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 嘱託警察犬トイプードルのメグレとその訓練士早乙女。 メグレには殺意の匂いを嗅ぎ分ける能力がある。 メ…

58冊め 「猫ヲ捜ス夢」 小路幸也

猫ヲ捜ス夢: 蘆野原偲郷 (文芸書) 作者: 小路幸也 出版社/メーカー: 徳間書店 発売日: 2017/10/06 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 災厄を払う力を持つ一族の青年2人が異界でもある故郷の閉じられてしまった入口を探す。 事を為す。まぁ…

緩やかに坂道を下るように

今年は母の介護認定があるらしく先日の通院の時に主治医意見書用問診票なるものを渡された。 読んでいると要介護1の母など軽いもんだと思われる質問が並んでいる。 ただしょっちゅう行き来して見ていてじわっじわとできないことだめなことが増えてきているよ…

2冊め 「招かざる客」 木原浩勝

現世怪談 招かざる客 作者: 木原浩勝 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/06/16 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る こういう話を集めている人のところにはこういう話が集まってくるのだろうね。 勘違いもあるだろうしつい盛っ…

スピーカー機能

スマホにしてよかったなと思うことの一つに電話のスピーカー機能がある。 ガラケーにもあったのかもしれないけど使ったことなかった。 母親からの電話は(電話に限らないけど)同じ話の繰り返しだ。 向こうはフレッシュな気持ちで同じ話を何度も繰り出してく…

今日の読了本 106

「AMAZONで変なもの売ってる」 谷山浩子Amazonで変なもの売ってる作者: 谷山浩子出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: 2014/08/07メディア: 単行本この商品を含むブログ (9件) を見る”ねこのっもり〜にぃはかえれない”と懐かしさに読んでみたけれど、タ…

ザンネンなこと

サッカーは誠に残念でありました。 やっぱり疲れていたのかな。顔つきにもちょっと気迫が足りないように見受けられた。 今後の展望はどうなるのかよくわからないけど穏当なところで宇都宮さんの意見に賛同。 もっと日常的に残念なことは認知症のニンちゃんで…

それでも悪いことばかりなわけではない

基本私は引きこもり系の人だから家にいること自体は嫌いではない。 家にいる時間が長ければ今までできなかったこともできる。 例えば黄ばんだ食器をちょこちょこと漂白剤につけたり、ガス台をこまめに磨いたり部屋の隅に誇りを見つけたら掃除機を出してきた…

今日の読了本 194・195

「机の上の仙人 机上庵志異」 佐藤さとる 童話作家の机の上に突然現れた小さな庵とそこに住まう小さな仙人が語る不思議な話机の上の仙人―机上庵志異作者: 佐藤さとる,岡本順出版社/メーカー: ゴブリン書房発売日: 2014/05メディア: 単行本この商品を含むブロ…

退院

退院許可の電話がかかってきたのは月曜日の事だった。それは許可というよりは勧告。 「もうこれ以上入院しててもすることないからさっさと出てってね」と言われているように翻訳した私の耳はひがみっぽいのか?? 私の思惑より1週間早い。 一部屋開けなきゃ…

現状

介護認定の申請に区役所に行ってきた。 いろいろ聞きたいことはあるのだけれどどうもそれを聞くのはここではないらしい。 おとなしく書類を書くだけで帰って来た。 つい先走ってしまいたくなるけれど順を追っていくしかないのだろう。それにしても先の見えな…

暴れた、らしい

夕方仕事の後に病院に行くとベットに別の人がいた。 唖然としていると「あぁ、○○さんはお部屋を変わったんです」と案内されたのはナースステーションの隣。 そうです。ちょっとヤバ目の人が入る部屋。 こりゃ感染症でも出たのか?と思ったが本人いたって元気…

母、手術

手術室に入ってから出てくるまで1時間ほど。麻酔も腰椎麻酔なので出てきた時も意識あり。待っている間にケースワーカーさんと面談。 医者や看護師さんからの説明の時も感じたのだけれど、こういう場合の第一選択肢は退院→施設入居になるのか? うちの場合は…

少しだけ涙滲んだ

これからの自分がかわいそうで。。。あぁ、なんて身勝手なやつ母が入院した。 昨日は帰って来た孫二人に囲まれてご機嫌でハイテンションだったのに、今日の早朝死にそうな声で「私もうダメ」と電話が。 わけも分からず駆けつけると携帯握りしめてキッチンの…

今がその時なの。。。か??

先日ついていった母の病院で先生に「介護認定は受けているのか?」と訊かれた。 それはまだちょっと早いと思っていたのだけれど「要支援ぐらいは付くんじゃないかなぁ?」と言われてちょっと気にかかる。たまたま来ていた娘に話すとさっさと問い合わせの電話…

どうせ見えない未来なら

久々に母の病院についていった。偶然なのか予告されていたのか先生が認知症検査というのを始めた。 前に見たのは物忘れ外来に来始めた最初の頃、1年半ほど前だったろうか? 案外できるじゃんという項目とこれはムリ!そうだろうなぁ。。という項目がはっき…

今日の読了本 123

「暁天の星 鬼籍通覧1」 椹野道流暁天の星 鬼籍通覧 (1) (講談社X文庫 ホワイトハート)作者: 椹野道流,山田ユギ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/12/03メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (9件) を見る久々にシリーズ7作目が出たのでは…

望まれることとできること

昨日読んだ伊藤比呂美にはいろいろ考えさせられた。 海外からの遠距離介護なんていう選択をよくもまぁ選んだものだと。 家庭とか仕事とか自分が一人娘だとかいろんな事情があったのだろうけれど。買い物のがあれば連れて行く、電球が切れれば取り替える、役…

今日の読了本 90

「たまごボーロのように」 華恵たまごボーロのように作者: 華恵出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2010/02/27メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 33回この商品を含むブログ (6件) を見るテレビに出るような仕事をしているけれど家庭環境がちょっと複雑そう…