84冊め 「西南シルクロードは密林に消える」 高野秀行

 

有名なシルクロードとは別ルートの記録さえもはっきり残っていない

西南シルクロードを踏破しようとうつで引きこもっていた高野氏が一発逆転を狙うかのように少ないつてを駆使して中国からミャンマーのゲリラ地帯を抜けてインドへ向かう。

カチンのゲリラたちは内紛すら起こっているのに見も知らぬ日本人を送り届けるために道なき密林の中を結構命がけで進んでいく動機は何なんだろう?

体力つきそうになる日々の行軍は読んでいてちょっと辛くなるほどだったけどなんだかんだで高野氏の冷静でユーモアある文章に救われる。

 

 

絶対に泣いてはいけない

6月14日にあったヨースケ@home ツイットーライブの配信。

諸事情で絶対に見る時間がないと思って買ってなかったけど直前に状況が変わって慌てて購入。

生配信は見れなかったけどアーカイブを2回とつまみ食い視聴を少々。

見れてよかった。

実を言えば生きて動いているヨースケを見たことはない。

でもこんなにもみんなに愛されて可愛がられていたんだなって思わせられるそんなトークと歌でした。

試練の3曲はまぁ確かに王道だけど歌っている本人が胸に来るものがあったんじゃないですか?

 

スターダストレビュー ア・カペラ&アコースティックライブ@福井

昨日はハーモニーホール福井でスタレビのアコアカライブを見た。

福井は験が良くて今までも5列目より後ろになった記憶がないのだけれど今回も5列目。

会場に入ってみれば4列目まではコロナ対策でお客さんを入れていなくて前には人がいない状態。じっくり堪能いたしました。

ツアーのように市松に席を埋めるのではなく久々に両隣にお客さんがいる状況。

 

きれいで素敵なホール、音響もよく贅沢な時間でした。

 

こちらからセットリストと要さんのインタビューが見れます。

AXIS+のチェロの方KANちゃんの現カルで弾いて見えた方ですね。

なんかちょっと嬉しかった。

 

 

 

83冊め 「もしかして ひょっとして」 大崎梢

 

最初の1編がちょっとプロローグ風だったので連作短編かと思って読んだらノンシリーズの短編集だった。

どれも最後はホッとできるのはいかにも大崎さん。

 

82冊め 「9つの脳の不思議な物語」 ヘレン・トムスン

 

何らかの脳の機能障害により特殊な認知をしている人へのインタビュー。

過去を一日たりとも忘れない、自宅で道に迷う、トラに変身する、自分はもう死んでいると感じるなどなど。

脳って不思議。

 

 

81冊め 「ジンカン」 三田誠

 

呪いを招く特殊文化財を鑑定する神祇鑑定人と彼に拾われた特殊な出自を持つ青年。

初めての作家さんだったしあまり期待していなかったけど面白かった。

 

80冊目 「謎のアジア納豆」 高野秀行

 

アフリカ納豆の前にまずアジア納豆があった。

納豆ってネバネバ食べるだけじゃなくて出しとしても活用できるんだな。そしてこんなに簡単(そうに)作れちゃうんだな。

潔癖というわけじゃないけれど腐敗と発酵の境界に疑り深い私にはちょっと無理っぽい。

そして高野氏は納豆も好きだけどまず人が好きなんだろうな。

 

79冊目 「京都に女王と呼ばれた作家がいた」 花房観音

 

ものすごく多くの人に読まれていたのだろうけれどかなりのミステリ好きでも1冊も読んだことがないという人も多いのではないか?私もその一人。西村京太郎もしかり。

随分前に「女流作家」は読んだ。

その時になぜこの人はこの作品を書いたのだろう?と当時のブログに書いたら西村ファンの方から「愛ですよ」とコメントを頂いた。

山村美紗という人は今で言うところの自己承認欲求が非常に強い人だったということなのだろうか。

それ故に自己をすり減らして壮絶な最後を迎えてしまった。

多くの男を虜にして(初対面の松本清張とか森村誠一も?)ファム・ファタルであったのだろうか。

夫の巍氏存在は非常に興味深かった。