104冊目 「流砂」 黒井千次

 

流砂

流砂

 

 90代の父親と70代の息子。父親が思想検事であった頃に書き記した報告書を読み後ろめたい気持ちを抱える息子。

思想検事という言葉すら知らなかったけどそこがすごく重要かというと隣家の取り壊しとか自身の子供時代子育て時代の思い出とか同じく思想検事の子供であった(らしい)ミステリアスな老婆とか同人誌時代の死んだ友人とか色々話が飛び交って結局は老作家の日常的私小説なのか?と。。。

初黒井なのでこの方がいつもこういった小説を書く人なのかは分からないけど。