107冊目 「日本の鶯」 関容子

 

日本の鶯 堀口大學聞書き (岩波現代文庫)

日本の鶯 堀口大學聞書き (岩波現代文庫)

 

文学史的にしか知らなかった堀口大學。外交官の子息として生まれ幾度も外遊し数々の浮名を流し艶な詩を残した。

インタビュー時老詩人86歳、インタビュアーはおそらく40過ぎたあたり。

入念な下調べ端正で気の利いた受け応えはちょっと年齢は違うけど六の宮の姫君を思わせる。

大學氏の話も関氏の対応も今の目線で見るとかなりグレーな部分があるのだけれど

長い人生を気持ちよく語っていて(知らないことばかりなのに)読んでいてとても楽しかった。