93冊め 「抱擁、あるいはライスには塩を」 江國香織

 

抱擁、あるいはライスには塩を

抱擁、あるいはライスには塩を

 

母方の祖母がロシア人で子供たちを学校に通わせない教育方針で叔父叔母たちもが同居する風変わりな一家

4人の子供たちの内2人は父か母が違う。

彼らと関わる外の人々はどこか滑稽な悪役となってしまう。そのやり方は無神経に見えてしまう。

子供たちはその歪な家庭から出ていく。あるものは自力であるものは恋人→妻の手を借りて。

それでもその家庭に愛惜の目を向けずにはいられない