116冊め 「エチオピアからの手紙」 南木佳士

 

エチオピアからの手紙 (文春文庫)

エチオピアからの手紙 (文春文庫)

 

 この人は「阿弥陀堂だより」から入ったので諦念をもった初老以降の人生を見てきた。

デビュー作品集であるこの短編集はその若さもあって自他ともに斬りこむような後味の悪さがある。

後にパニック障害やうつを発症するのもさもありなんと思われる。