79冊め 「ランチのアッコちゃん」 柚木麻子

 

ランチのアッコちゃん (双葉文庫)

ランチのアッコちゃん (双葉文庫)

 

 派遣社員の三智子は持参のお弁当と上司のランチを一週間交換することになる。

この奇妙な取引で三智子はいろいろな場所でちょっとした経験を積むことになる。

上司のアッコちゃんこと黒川敦子は第2話ではポトフの移動販売を始めるバイタリティとアイデアあふれる女性で

その他の話にも端役として登場する。

ちょっと目の前が明るくなるような4話のお話。

 

バイバル少年

北海道の山で行方不明になっていた少年が見つかったようだ。少年の命を寿ぎたい。

ワイドショーのたぐいは見ないし見出し程度の事しか読んでいないのだけど、七歳の子供がひとりきりで

食料もなく一週間というのは奇跡的といえるレベルなんではないだろうか?

今後親を責めるにせよかばうにせよ色んな意見がさらに出てきてテレビ新聞雑誌各所が追いかけ回すことになるのかもしれないけれど

素人の意見は井戸端程度にとどめておくのが良いのではないだろうか?

このサバイバル能力と表裏にこの子はいわゆる“難しい子供”なのではないかと感じられるのだよなぁ。

大いに大人を手こずらせて将来大物になるかもしれない可能性を持った子供。

今夜は皆がぐっすり眠れますように