49冊め 「長いお別れ」 中島京子

 

長いお別れ

長いお別れ

 

 認知症の発覚から亡くなるまでの10年間。

夫婦とその子どもたちの物語。

徐々に崩れていく日常と形を変えながら日常を保ち続けようとする妻。

結婚したり独立していった娘達を頼りつつも当てにせず老々介護を支えた妻。

自分を失っていきながら最後までその人らしかった夫。

悲惨と言われる老々介護を時にユーモラスに、最後はやや感動的に。