33冊め 「異邦人」 原田マハ

 

異邦人(いりびと)

異邦人(いりびと)

 

 この世の何処かには芸術というものを最上位に位置づける感性があって、その“わかる”人にとっては

絵や芸術品を金銭で量ったり生計の糧と見るのは軽蔑すべき行為らしい。

ただ、普通の人がちょっと気の毒に思えてくる書きっぷりではある。

主人公である菜穂がただのワガママ女なのか至高のミューズなのか揺れ動いている。