26冊め 「消滅」 恩田陸

 

消滅 - VANISHING POINT

消滅 - VANISHING POINT

 

 超大型台風が近づく空港で帰国の入国審査で足止めされた11人の男女(子供一人)

この中に紛れ込んでいるテロリストを探しだすよう要請される。

相対する(と言うかお世話係)は人間そっくりのロボット。

侃々諤々の推理合戦と雑談が始まる。

状況の割に緊迫感がなくてユーモラスですらある。

登場人物たちも濃淡はありながらも魅力的な人も何人か、もうちょっと掘ってって欲しかった人も何人か。

それぞれを単独にオムニバスかリレー形式の短編集なんてどうだろう?

読んでる最中はグイグイ行くけど終わると何だ?な感じ。

まぁ恩田陸らしいとは言えるのだけれど。

それでもきっと何度も読み返すだろうな。