14冊め 「牛を屠る」 佐川光晴

 

牛を屠る 双葉文庫

牛を屠る 双葉文庫

 

 北海道大学法学部を卒業して少出版社を1年で退職、屠殺場に職を得る。

この経歴をどう見るか?その後作家になることを考えると特殊な職業を経験するため?とも思えるがそうでもないらしい。10年という年月はそのために費やすには長すぎる。

数十キロから数百キロの豚や牛を解体する作業は体を使い汗にまみれて命と向き合うその実感を求めたのか?

小説を読まなければそういった心情は理解できないのかもしれない