今日の読了本 60・61

「仕事の手帳」 最相葉月

最相葉月 仕事の手帳

最相葉月 仕事の手帳


「歌に私は泣くだらう 妻・河野裕子闘病の十年」 永田和宏

歌に私は泣くだらう―妻・河野裕子闘病の十年

歌に私は泣くだらう―妻・河野裕子闘病の十年

「歌は遺り歌に私は泣くだらういつか来る日のいつかを怖る」
「手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が」
短歌に疎い私でも知っているこの相聞歌。
死の近くにある恐怖や苦悩から精神の均衡を崩していく妻、妻の言動に追い込まれ妻を失う恐怖に打ちのめされる夫
それでも二人共にその苦しい日々を美しい歌に詠み続けることは業とも救いとも言えるものだったのだろうか?