今日の読了本 10

松本山雅劇場 松田直樹がいたシーズン」 宇都宮徹壱

松本山雅劇場 松田直樹がいたシーズン

松本山雅劇場 松田直樹がいたシーズン

2011年J2昇格をかけて戦った松本山雅の1年を追ったスポーツノンフィクション
サブタイトルにもあるようにマリノスを解雇後2カテゴリー下の山雅に入団しチームの昇格に向けて尽力するも
8月に練習中に急逝した松田直樹がストーリーの核になっている。
日本代表に招集されるも監督とのトラブルがあったりして”扱いにくい選手”とも思われていた松田氏は
33歳という年齢もあってマスコミの扱いは冷淡だったように記憶します。
そのまま選手生活の晩年を山雅で送り引退というストーリーであれば熱心なサポーターの記憶には残ってもやがては薄れていくものだったのでしょうが
悲劇的で衝撃的なその最期のためにマスコミの狂騒とともに伝説が語られ始めた。
確かにメモリアルゲームに集まったかつてのチームメイトたちは松田直樹が大好きだったんだろうけど
なんだかマスコミに食い荒らされた感がついて回ったような。。。

この本自体は松田氏に多く言及しながらも山雅に関係するいろいろな人達にインタビューをした良い作品です。
読了後ネットで松田直樹のチャントをさがして聞いてみた。
やっぱりちょっとグッときました。