153冊目 「人形姫」 山本幸久

人形姫 作者:山本 幸久 PHP研究所 Amazon 老舗人形店の八代目にして母校ボート部のコーチ 頼まれると断れずいいように使われているとの自覚は有りつつ 周りのことを思いやる そんな彼に幸いあれ 雛人形作りの分業制などお仕事知識も満載 義母の入退院 8月に…

152冊目 「澁澤龍彦玉手匣」 東雅夫編

澁澤龍彦玉手匣 作者:龍彦, 澁澤 河出書房新社 Amazon ご多分に漏れず澁澤龍彦に浮かされていた時期がある 懐かしくもあり気恥ずかしくもあり 自分 昔も今も本質はわかっていない

151冊目 「あれは子どものための歌」 明神しじま

あれは子どものための歌 (ミステリ・フロンティア) 作者:明神 しじま 東京創元社 Amazon この世の理に背く力が存在する世界 影を切り離すナイフ 絶対に賭けに負けない力 どんな怪我も治す杖 時を巻き戻す薬など 背後にある個々の謎と更にある国家的陰謀 謎を…

150冊目 「猫怪々」 加門七海

猫怪々 (集英社文庫) 作者:加門七海 集英社 Amazon 前にも読んでるなぁと思いながら読了 加門七海の怖い話不思議な話は好きだけどこれは主に猫が可愛い話 合間に奇妙なことが挟まってくる

149冊目 「発達系女子とモラハラ男」 鈴木大介

発達系女子とモラハラ男──傷つけ合うふたりの処方箋 作者:鈴木大介 晶文社 Amazon 発達障害について色々言われている昨今だけど やっぱり当事者も周りも苦しみはある こんなに論理立てて考えられるのは夫はなかなかいない それでも長年(愛しき)妻を否定し…

148冊目 「育休刑事 諸事情により育休延長中」 似鳥鶏

育休刑事 (諸事情により育休延長中) (角川文庫) 作者:似鳥 鶏 KADOKAWA Amazon 育休中の捜査一課の刑事が赤ちゃん絡みの事件解決に駆り出されたり関わったり 赤ちゃん連れへの理不尽や男性育休の難しさも有りつつ 蓮くんの可愛さが目に見えるよう 星屑が好…

147冊目 「死神ラスカは謎を解く」 植原翠

死神ラスカは謎を解く (マイナビ出版ファン文庫) 作者:植原翠 マイナビ出版 Amazon 懲戒を受けて1日のうち半分をカラスとして過ごす死神と 人当たりも良く明るく見えるのにどこか感情を落っことしているようなイケメン刑事 死神の特殊能力で事件解決に貢献…

146冊目 「栞と嘘の季節」 米澤穂信

栞と嘘の季節 〈図書委員〉シリーズ (集英社文芸単行本) 作者:米澤穂信 集英社 Amazon 図書委員シリーズと名付けられたんだな 前作のビターな終わりから松倉詩門が戻って来て物語の幕が開く 松倉と堀川 この二人少々用心深すぎる でも幼馴染でもなければ互い…

145冊目 「ネット右翼になった父」 鈴木大介

ネット右翼になった父 (講談社現代新書) 作者:鈴木大介 講談社 Amazon 晩年の父がネットスラングや差別的な言説を口にし嫌韓嫌中に傾倒していた 元々関係が良くなかった著者は嫌悪と軽蔑を抱えながら父を看取った後 何が父をネット右翼化させたのかを探ろう…

144冊目 「ペニー・レイン」 小路幸也

ペニー・レイン 東京バンドワゴン (集英社文庫) 作者:小路幸也 集英社 Amazon 今回はあまり大きな事件はなし 青のコンプレックスが語られ次への飛躍が予感される きっと気のせいなんだけど 今年は訃報が多い気がする そんなはずはなくて毎年同じように人は死…

143冊目 「夜行堂奇譚 弐」 嗣人

夜行堂奇譚 弐 作者:嗣人 産業編集センター Amazon 隻腕の見鬼千早と対怪異の地方公務員大野木コンビ第2弾 二人と夜行堂店主の他にも壱にも出てきた怪しい面々のエピソードもあり時代も新旧取り混ぜて楽しめた

142冊め 「証し」 最相葉月

証し 日本のキリスト者 作者:最相 葉月 KADOKAWA Amazon まあとにかく分厚い そして内容が人様々ではありながらつまるところいかに神を信じるに至ったかであり またその過程はあまり言語化されない部分が多いような感じで 正直読み進むのに少々難儀した 信じ…

あの人について

もう記憶も朧だしその頃のブログ mixiに今はもうログインできないので 定かではないのだけれどチケットホルダーを探したら2010年3月27日に「ルックスだけで引っぱって」に行ったのがおそらく初ライブ スタレビ三昧だった日々にKANの存在がライブに…

141冊目 「呪いと殺しは飯のタネ」 烏丸尚奇

呪いと殺しは飯のタネ 伝記作家・烏丸尚奇の調査録 (宝島社文庫) 作者:烏丸尚奇 宝島社 Amazon 文章力はあるのにアイデアがない作家が生き残りをかけて火花が飛び散るような刺激に飛び込んでいくと そこにあったのは狂気とサイコパス 謎を解くというよりは眼…

ブギウギワンダーレビュー@伊勢

昨日はスタレビライブを見にシンフォニアテクノロジー響ホールに行ってきた 11月11日は柿ベースの沼さんの誕生日 見切れてる青いスーツが柿沼さん 誕生日だからと大好きだという曲の出だし一節を歌うようにと要さんからの無茶振り お客さん大喜び ステー…

140冊目 「答えは市役所3階に」 辻堂ゆめ

答えは市役所3階に 2020心の相談室 作者:辻堂 ゆめ 光文社 Amazon コロナ下に市役所の三階に新設された心の相談室 悩める相談者にカウンセラーが寄り添い幕間に相談者が隠していた謎が読み解かれる 手作りのお守りを通してくるりと一周りする構成も面白…

139冊目 「君が見たのは誰の夢?」 森博嗣

君が見たのは誰の夢? Whose Dream Did You See? WWシリーズ (講談社タイガ) 作者:森博嗣 講談社 Amazon ふぅんなるほどねそう来るのかニヤニヤ という展開と 共通思考って何よ?集合的無意識とか(よく知らんけど)エヴァンゲリオン…

138冊目 「先生、ヒキガエルが目移りしてダンゴムシを食べられません!」 小林朋道

先生、ヒキガエルが目移りしてダンゴムシを食べられません! 作者:小林朋道 築地書館 Amazon このシリーズも17冊目相変わらずの面白さだけど 先生ちょっと俗事に疲れているようにも感じられる それでも生き物と触れ合って元気を取り戻している 亡くなった…

137冊目 「好きになってしまいました」 三浦しをん

好きになってしまいました。 作者:三浦しをん 大和書房 Amazon 三浦しをんは面白いよなぁ〜とぼーっとしながら読む 好きなことに一生懸命なんだよな 面白おかしく書いてるけど ちょっと自虐が過ぎるところもあるけれどそれもまた愛嬌 BUCK-TICKのライブには…

136冊目 「よって件のごとし」 宮部みゆき

よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続 作者:宮部 みゆき KADOKAWA Amazon 姉のために呪いを飲み込んだ少年や見知らぬ人のためにゾンビが跋扈する世界へ赴いた人たちの話 三島屋の百物語も暫しお休みになるらしく 次の巻は一気におちかに子が生まれて百物…

135冊目 「屋根裏に誰かいるんですよ。」 春日武彦

屋根裏に誰かいるんですよ。 都市伝説の精神病理 (河出文庫) 作者:春日武彦 河出書房新社 Amazon 屋根裏に誰かいるとくればレビー小体型認知症と来そうなものだけど 認知症ではなく痴呆と書かれているからまだそういう時代だったのかな? 病んだ心が見せる妄…

和田誠展

今日は仕事終わって午後から刈谷市美術館へ和田誠展を見に行ってきた 星新一の挿絵とか三谷幸喜のイラストとかを思い浮かべがちだけど むちゃくちゃ上手くて多彩 見てたけど和田誠とは気づかずにいたものもあった 館内写真撮影可 情報量が多すぎて目も頭も追…

134冊目 「無人島のふたり」 山本文緒

無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記― 作者:山本文緒 新潮社 Amazon 58歳で膵臓がんで亡くなった作家が最後まで書き綴った日記 愛読者でもないのに読むのは悪趣味かとちょっと思ったのだけれど 突然の余命宣告(4ヶ月)ついこの間までこの先の予定…

133冊目 「地羊鬼の孤独」 大島清昭

地羊鬼の孤独 作者:大島 清昭 光文社 Amazon 棺に収められて発見された猟奇的な死体 10年前の女児連続誘拐殺人事件 ささやかれる都市伝説 オカルトに強い女性刑事(とそのブレイン)と新米刑事のコンビが謎に挑むが ロジックでもあり最後はオカルトでもあり

132冊目 「バイオスフィア不動産」 周堂蓮

バイオスフィア不動産 (ハヤカワ文庫JA) 作者:周藤 蓮 早川書房 Amazon 全てがその内部で完結して外に出る必要がないバイオスフィアⅢ型建築にほとんどの人類が入ってしまった世界で クレーム対応する社員アレイと体の殆どの部分を機械に置き換えたサイボーグ…

131冊目 「天国からの宅配便」 柊サナカ

天国からの宅配便 作者:柊サナカ 双葉社 Amazon 亡くなった人から託された遺品を届けるサービス天国宅配便 言えなかった言葉届かなかった思い託されたメッセージから受け取るものは? いい話だけどなんで自分の人生を否定し続けた人を裏に隠された思いとか産…

130冊目 「鬼の話を聞かせてください」 木江恭

鬼の話を聞かせてください 作者:木江恭 双葉社 Amazon ネットで募集された鬼の話 取材に行った雑誌記者の代役写真家が論理的にありえたかもしれない(不都合な)真実を語り不穏な空気が流れる

129冊目 「超怖い話 亥」 加藤一

「超」怖い話 亥 「超」怖い話干支シリーズ (竹書房怪談文庫) 竹書房 Amazon 超怖い話シリーズとして何冊も出ているので人気シリーズなんだろうな ただそんなに怖くはない 程よく楽しめるくらい

128冊目 「おやじはニーチェ」 高橋秀実

おやじはニーチェ―認知症の父と過ごした436日― 作者:高橋秀実 新潮社 Amazon 妻に先立たたれ認知症の症状が顕著になった父 噛み合わない父と息子の会話や問題行動を数々の哲学から解きほぐしているはずなんだけど ここがね難しいというか全然わからない …

127冊目 「葬式は、要らない」 島田裕巳

葬式は、要らない (幻冬舎新書) 作者:島田 裕巳 幻冬舎 Amazon 親の死を現実的に感じ始めたら自分たちの死も気になり始める 通夜も告別式も何なら墓も特に必要ないと思うけど実際のところはどこかで折り合いをつけなくてはいけない 特に遺骨はどっかに収めな…