菜の花食堂のささやかな事件簿 木曜日のカフェタイム (だいわ文庫) 作者:碧野圭 大和書房 Amazon 温かく優しく鋭い先生とその周りの人たち 日常の謎系ではあるけれどホッとするストーリー
本日義母の告別式でした 食べられなくなって1週間 呼吸は多少苦しそうなものの血圧もまだ100を超えているし 努力呼吸も始まっていないしと連絡を受けた翌日 眠るように静かに息を引き取ったそうだ 事前にダンナが下調べをしていた通りにこじんまりした家…
吉村昭と津村節子:波瀾万丈おしどり夫婦 作者:谷口 桂子 新潮社 Amazon どちらも熱心な読者と言うわけでもないのに吉村昭津村節子関連の本には心惹かれる 作家夫婦でどちらも著名だが三浦朱門曽野綾子夫妻にはあまり惹かれない 昭和一桁だから仕方ないけど…
フットボールの犬 (幻冬舎文庫) 作者:宇都宮 徹壱 幻冬舎 Amazon 読んでないかなぁ?と思ったけど読み始めたらなんとなく記憶が 今調べたら読んでました 11年前 元々メインストリートじゃない所に興味のある人だったのだな ウェブマガジンに課金して読んで…
27000冊ガーデン 作者:大崎梢 双葉社 Amazon 県立高校の学校司書が校内で起こるトラブルや謎を 出入りの書店員と共に推理し解決に導く 日常の謎系 いかにも大崎さんな優しさと祈りに満ちたお話 いろんな本の題名が出てきて若い人には読書案内にもなりそう 自…
いらねえけどありがとう 作者:村井 理子 CCCメディアハウス Amazon 翻訳家でエッセイストで双子の母で介護当事者で いつも時間を奪われ続けてきた著者が自分を大事にするための提案 それ私もやってる!からいい考え!からうんでもちょっとまで 参考にした…
あなたも狂信する 宗教1世と宗教2世の世界に迫る共事者研究 作者:横道 誠 太田出版 Amazon 何となくタイトルにそそられて あとから作者名に気づいたけど太田出版のウェブマガジンで往復書簡を読んでいた 文学研究者で宗教2世でアダルトチャイルドで発達障…
着せる女 作者:内澤 旬子 本の雑誌社 Amazon 友人の高野秀行や宮田珠己他雑誌関係者たち スーツにあまり縁のない人たちをスーツソムリエとでも言うような人に託して 身体に合う似合いのスーツを探す それがまぁなんとも楽しそうで結構なことです スーツ 奥が…
ひとまず上出来 (文春e-book) 作者:ジェーン・スー 文藝春秋 Amazon 上手いこと言うな面白いなとサクサクと読む でもいつも思うけどピッタリではない やっぱり港区で暮らす女という感じはある
三谷幸喜のありふれた生活 (17)『未曾有の出来事』 作者:三谷 幸喜 朝日新聞出版 Amazon 表紙絵は今回からヨシタケシンスケ氏 方向性が和田誠氏と似ていて良い タイトルからしてコロナ下なんだけどコロナ真っ只中な感じは後半3分の1くらいから そしてこの…
人間 吉村昭 作者:柏原 成光 風濤社 Amazon 吉村昭と親交のあった編集者が彼のの人間性をそのエッセイを通じて探っていく 吉村氏のエッセイはいくつか読んでいるし奥様の津村節子氏が吉村氏を書かれたものも読んでいるので目新しさはそれほどないけれど テー…
夜果つるところ (集英社文芸単行本) 作者:恩田陸 集英社 Amazon 秘密めいた遊郭墜月荘 そこに隠されるように暮らす子供 出入りする軍服姿の男達 謎めいて秘密めかして怪し気な恩田陸の世界観 「鈍色幻視行」に作中作として出てくるらしい 「三月は。。」みた…
書淫日記: 万葉と現代をつないで 作者:上野 誠 ミネルヴァ書房 Amazon 万葉学者で奈良大学教授が新聞雑誌などに寄稿したエッセイをまとめたもの 一般向けで読みやすく万葉愛に溢れている 病気連鎖 昨日は雪が降って今日も寒かった ムスコが発熱して病院行っ…
内澤旬子の島へんろの記 作者:内澤 旬子 光文社 Amazon 小豆島に移住した著者が島の八十八ヶ所巡礼を歩き遍路する 体力的にヘロヘロになりながら精神的に色々思いながら 山道路地海沿いを歩く
21日日曜日はスタレビライブを見に浜松アクトシティに行ってきた 能登半島地震の復興支援で募金が再開していて久々に社長さんにご挨拶 色々思う所あって珍しくグッと来るものがあった オルフェイスの歌詞にKANちゃんを思ったり アベレージイエローでい…
コレモ日本語アルカ? 異人のことばが生まれるとき (岩波現代文庫 学術467) 作者:金水 敏 岩波書店 Amazon 怪しげな中国人が使う〇〇あるよ〇〇するよろし こんな言葉遣いはフィクションの中でだけのものだと思っていた 開国直後の横浜や日中戦争時の中国で…
たとえば、葡萄 作者:大島 真寿美 小学館 Amazon なんの展望もなく会社を辞めた美月(28歳)母の親友市子の家に転がり込んで何かを始めようとするもコロナ禍もあって徐々に無気力に 周りの大人たち(親世代)の個性的な面々の前日譚が大いにありそうだが多…
花屋さんが言うことには 作者:山本 幸久 ポプラ社 Amazon ブラック企業を辞めて花屋さんでアルバイトを始めた24歳デザイナー修行中の紀久子 花屋さんの同僚もお客さんもいいキャラ 6歳の花博士少年とか幽霊になってまで教授に心配される伊福部さんとか グ…
星くずの殺人 作者:桃野雑派 講談社 Amazon 民間宇宙旅行で宇宙ホテルに付いた途端に殺人事件発生 究極のクローズドサークルが整うまでのアレヤコレヤが少々まどろっこしかったけどその後はスルスルと 数々のトリックは理系(?)でよくわからないし動機も崇…
砂糖をまぶして30分くらい放置 いよいよ煮ます 種と袋をお茶パックに入れて一緒に煮ます 煮沸 完成! 2日がかりだったけど家中が甘酸っぱいいい匂いに包まれた愉しかった
娘から庭で実ったという夏みかんをもらった これで半分 まず皮をむく 瓶も煮沸 苦くなるからワタをこそげる ここが一番大変 皮を刻む 錦糸卵みたい
ルポ 筋肉と脂肪 アスリートに訊け 作者:平松洋子 新潮社 Amazon 前半数章対象がプロレスラーせ興味深くはあったがボディビルダーとかそういう体を作ってく話なの?とちょっと戸惑う 陸上選手が大会に合わせていかに栄養を調整していくかアスリート本人やス…
ベスト〇〇というのともちょっと違う気がして どうしても後半に読んだものの方が印象に残っていますね 7冊目 「さんず」 降田天 ○華姫シリーズ 21冊目「まことの華姫」 89冊目「あしたの華姫」 畠中恵 58冊目「虚空の人」 鈴木忠平 ○総務部クリニック…
芦屋山手お道具迎賓館 作者:高殿円 淡交社 Amazon 100年の時を経た茶道具たちが付喪神となり時に人の姿を取り持ち主たちと語り合う 神戸芦屋の古いお館のお庭から掘り出された泊天目茶碗 その付喪神であるシロさんは本能寺の変をくぐり抜けた名品だった …
ふたご母戦記 作者:村井 理子 朝日新聞出版 Amazon 双子 可愛いけど大変なことは想像に難くない 疲弊する それでも頑張る 全く持って頭が下がる とにかく食べてくれないのは辛い 今はずいぶん楽になっているようで良かったと思う
秘帖・源氏物語 翁-OKINA (角川文庫) 作者:夢枕 獏 KADOKAWA Amazon 夢枕獏が描く源氏物語 獏さんだから当然クールでかっこよくおまけに視えてしまう光の君 蘆屋道満とのコンビは時代的にはどうなんだろう? 来年の大河は源氏物語なんだよね 年末突入 …
諦念後――男の老後の大問題 作者:小田嶋隆 亜紀書房 Amazon 男が定年後というか仕事の第一線から外れたときにどうするか そば打ちジム通い鎌倉彫りなど様々なことに挑戦する とはいえどれも長続きしたようには見受けられない というかコラムのネタとはいえ小…
三鷹台おでん屋心霊相談所 (ハルキ文庫) 作者:木間のどか 角川春樹事務所 Amazon 幽霊肯定派と否定派のコンビが営む心霊相談屋 心霊現象のように見える事象に現実的な解釈を与えようとするのだけれど
よその島 (中公文庫) 作者:井上荒野 中央公論新社 Amazon 東京からほど近い島に移住した老境の夫婦とその友人 冒頭から妻は殺人者であったと何度も語られる 島での(住み込みの家政婦までいる結構な)暮らし それぞれが隠し持っているらしい秘密 疑念 嘘 段…
鬱屈精神科医、お祓いを試みる 作者:春日 武彦 太田出版 Amazon どうも鬱屈精神科医シリーズというのがあるようです 三作出ていてこれはその2作目 母親への愛情とその母から愛されなかった 愛される要素を持ちえなかった(主に容貌)葛藤が拗れに拗れている…