日々思う

151冊目 「線は、僕を描く」 砥上裕將

線は、僕を描く 作者:砥上 裕將 発売日: 2019/06/27 メディア: 単行本(ソフトカバー) 心に傷を負って自分の中に閉じこもっていた主人公が水墨画という表現と出会い周辺の人に助けられ自分の道を見定めて立ち直っていくストーリーの中に、水墨画のストイッ…

148冊目 「のっけから失礼します」 三浦しをん

のっけから失礼します 作者:三浦 しをん 発売日: 2019/08/05 メディア: 単行本 久々の脱力系エッセイ集。 最近はエッセイでも博物館巡ったり鉄道に乗って考察したりと割と真面目な感じのが多かったけど好きなものにのめり込んで深く深く掘っていく感じ、直木…

141冊め 「ひかりの魔女」 山本甲士

ひかりの魔女 (双葉文庫) 作者:山本甲士 発売日: 2016/12/09 メディア: Kindle版 同居していた長男が亡くなり次男一家のところへやって来たおばあちゃん。 浪人生の息子反抗的な娘リストラ寸前の父イライラしている母。 おばあちゃんのちょっとした働きかけ…

91冊目 「私日記10 人生はすべて道半ば」 曽野綾子

私日記10 人生すべて道半ば (私日記 10) 作者:曽野 綾子 発売日: 2019/10/17 メディア: 単行本(ソフトカバー) 日々の静動を追いかけたいほどファンなわけじゃないのですよ、本当に。 発言内容も結構首を傾げるものが多いし。ジョークとして記されているこ…

90冊目 「私日記9 歩くことが生きること」 曽野綾子

私日記〈9〉歩くことが生きること (私日記 9) 作者:綾子, 曽野 発売日: 2017/05/01 メディア: 単行本 曽野綾子氏のファンというわけではないしその思想に共感もあまり抱いていないのだけれど。 体調に不具合を感じながらも夫三浦朱門を送り、人生の仕舞い方…

72冊め 「猫の時間」 柄刀一

猫の時間 (光文社文庫) 作者:柄刀 一 発売日: 2016/02/09 メディア: 文庫 私がイメージする柄刀作品とは随分異なっている。薀蓄もなければ天才も出てこず事件も起こらず密室もない。 ただただ猫がいる。 わかっていても悲しい 昨日一番会いたいと書いたKANち…

65冊目 「家守綺譚」 梨木香歩

家守綺譚 (新潮文庫) 作者:香歩, 梨木 発売日: 2006/09/28 メディア: 文庫 そしてあれを読めばこれも読みたくなってしまう。 ひょっとして私少し疲弊してるのか? レジ前の作法 最近はスーパーも薬局も飲食店もお金のやり取りはトレーに乗せるのが主流になっ…

62冊め 「アリスのうさぎ」 斉藤洋

アリスのうさぎ (ビブリオ・ファンタジア) 作者:斉藤 洋 発売日: 2016/07/21 メディア: 単行本 図書館の児童書相談コーナーに座るアルバイト青年のもとには奇妙な話が寄ってくる。 一話目二話目の男子小中学生がちょっと大人びすぎてはいないかと思うけれど…

61冊目 「鬼談百景」 小野不由美

鬼談百景 (角川文庫) 作者:小野 不由美 発売日: 2015/07/25 メディア: 文庫 聞き書き的実話怪談集。 「残穢」と比べるとじわじわくる怖さはないけれど短い話が次々に語られる百物語的興味は惹かれる。 どんなことにも慣れていくものではあるけれど 愛知県の…

53冊め 「カナダ金貨の謎」 有栖川有栖

カナダ金貨の謎 (講談社ノベルス) 作者:有栖川 有栖 発売日: 2019/09/20 メディア: 新書 火村&アリスシリーズの短編集。 こういう評価はミステリ作家としては嬉しくないのかもしれないけど有栖川有栖の作品はミステリとしての出来プラス文章の力、情景描写…

48冊目 「赤レンガの御庭番」 三木笙子

赤レンガの御庭番 (講談社タイガ) 作者:三木 笙子 発売日: 2019/02/22 メディア: 文庫 明治末期イギリス帰りの頭脳明晰眉目秀麗(!)の探偵は優秀すぎて相棒がいない。 助手の少年も相当優秀そうだけどとあるきっかけで知り合った美青年とともに横浜に根を…

155冊め 「人間のように泣いたのか?」 森博嗣

人間のように泣いたのか? Did She Cry Humanly? (講談社タイガ) 作者:森 博嗣 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2018/10/24 メディア: 文庫 シリーズ終了。再読だけど面白かった。一気読みできて良かった。 必要なものはこの手の中に 今日は一人晩御飯だった…

なんだか志のある人ばかりが亡くなっていく

もう随分前「医者、井戸を掘る」という本を読んだ。 昔のことであまりよく覚えていないけれど紛争と干ばつの国で井戸を掘って水を供給することで人を救おうという活動を紹介していた。 崇高で立派な行動が高いテンションとべらんめえな口調で書かれていてち…

138冊目 「それでもデミアンは一人なのか?」 森博嗣

それでもデミアンは一人なのか? Still Does Demian Have Only One Brain? WWシリーズ (講談社タイガ) 作者: 森博嗣 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2019/06/20 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る あれ?W…

134冊目 「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」 西原理恵子

女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと 作者: 西原理恵子,西村弘美 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2017/06/02 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (15件) を見る 自分とはあまりにかけ離れたところにいる人なのでその価値観にもあまりう…

123冊目 「私小説」 市川拓司

私小説 作者: 市川拓司 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2018/03/07 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る ベストセラー「いま、会いにゆきます」の作者が自身の発達障害とそれに起因する様々な事象を語る。 ちょっとした刺激で起こる脳の暴…

120冊目 「記憶屋Ⅲ」 織守きょうや

記憶屋III (角川ホラー文庫) 作者: 織守きょうや 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店 発売日: 2016/06/18 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 料理人のエピソードは可愛くて結構好き、中学生か?(笑)って思うけど。 こういう落とし方にシフ…

110冊目 「がん消滅の罠 完全寛解の謎」 岩木一麻

がん消滅の罠 完全寛解の謎 (宝島社文庫 「このミス」大賞シリーズ) 作者: 岩木一麻 出版社/メーカー: 宝島社 発売日: 2018/01/11 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (3件) を見る 余命半年を宣告されたがん患者がリビング・ニーズで保険金を受け取った後…

98冊目 「N女の研究」 中村安希

N女の研究 作者: 中村安希 出版社/メーカー: フィルムアート社 発売日: 2016/11/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る NPO法人で働く学歴が高く前職が給与水準が高い一流企業だった女性たちをN女と称する。 彼女たちは意識も高く一般企業でもバリ…

84冊目 「あやかし草紙 三島屋変調百物語」 宮部みゆき

あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続 作者: 宮部みゆき 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2018/04/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る ゾッとする話ホッとする話心打たれる話三島屋黒白の間で語られる話には相変わらず聞き入ってしま…

戦っていたつもりはないんだけど

今週のお題「2019年上半期」 ここ半年ほど悩まされてきた問題に決着がついた。 つい1週間前にはもう辞めようと思っていた。 リタイアするには自分の思惑よりちょっと早いけどどこの店の窓にだって求人募集の紙は貼ってあるしなんとかなるのではないかと。。…

83冊目 「犯罪乱歩幻想」 三津田信三

犯罪乱歩幻想 作者: 三津田信三 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2018/09/28 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 乱歩を深く愛してる人ならもっと楽しめたのかな? 落ちが良くわからないものもあったし乱歩作品に絡めた解説も腑に落ちたとは言…

66冊目 「コンタミ」 伊与原新

コンタミ 科学汚染 作者: 伊与原新 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2018/03/21 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (2件) を見る 科学とニセ科学。科学は時に人に優しくない、ニセ科学は耳に心地よい。 どこからがニセ科学家の境界も…

59冊目 「戒名探偵卒塔婆くん」 高殿円

戒名探偵 卒塔婆くん 作者: 高殿円 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2018/11/02 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る お寺絡みの数々の薀蓄、正直説明されても何が何やらな部分もあるのだけれど卒塔婆(外場)くんが並の高校生でないことはよく…

13冊目 「殺人鬼の献立表」 あさのあつこ

殺人鬼の献立表: Team・HK (徳間文庫) 作者: あさのあつこ 出版社/メーカー: 徳間書店 発売日: 2018/09/07 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る ハウスキーピングの会社TEAM・HKで働いて徐々に自信をつけてきた美奈子さん。 家族との関係も良い方向へ…

12冊目 「dele2」 本多孝好

dele2 (角川文庫) 作者: 本多孝好 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2018/06/15 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る クールな所長と人情家の助手の組み合わせがいい感じで何にも動じない所長がだんだん柔らかな雰囲気になってきたと思ったら最後こ…

2018年 ベスト10

去年の読了本は166冊だったようです。 ゲームもやめてテレビもあまり見ないけどせっせと孫詣でをしてジムにも行って。 いろいろバランスよくやっていると本はこの程度になってしまうのではないでしょうか? 1.「鈴の神さま」 茅野みさき acha3.hatenablog.…

166冊目 「天空の矢はどこへ?」 森博嗣

天空の矢はどこへ? Where is the Sky Arrow? (講談社タイガ) 作者: 森博嗣 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2018/06/22 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (4件) を見る ウォーカロンとクローンの違いって?今更そこがわからなくて最初から読み直すべき…

123冊目 「ウマし」 伊藤比呂美

ウマし (単行本) 作者: 伊藤比呂美 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2018/03/20 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る うまいものまずいもの、食べ物を語っているけれど生きてきたことを今生きていることを語ってもいる。 人生の後半…

120冊目 「千の扉」 柴崎友香

千の扉 (単行本) 作者: 柴崎友香 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2017/10/05 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (4件) を見る 新宿にほど近いマンモス団地、住人の老化と共に寂れ静かになっていく。 結婚間もない夫の祖父が入院中その団地の一…