日々
いなくなっていない父 作者:金川晋吾 晶文社 Amazon 母と離婚し生活保護を受け働くでもなく日々を過ごす父 その父はかつて何度も失踪を繰り返していた そんな父親を自分の中で定着させたいのかボンヤリしたその像を明確にしたいのか 写真に撮り映像に映しそ…
からさんの家 まひろの章 作者:小路幸也 徳間書店 Amazon 先月読んだ伽羅の章 予想通りこちらの方が時系列的に先 まひろがからさんのいえにきてすぐからの話 小路幸也らしく特殊すぎるしいい子すぎる とはいえ特に不満はない 託児ばぁば 訳あって下の孫だけ…
妖たちの気ままな日常 〈妖怪の子、育てます〉 (創元推理文庫) 作者:廣嶋 玲子 東京創元社 Amazon 弥助千吉とその周りにいる妖したちの小さなエピソード短編集 皆愛すべき人々(妖しだけど) ファミリーの周辺の民 Jリーグが開幕して2試合が経過 グランパ…
透明な迷宮(新潮文庫) 作者:平野啓一郎 新潮社 Amazon 難しいなぁ 純文学だから? 何かに絡め取られている人達の話 結構セクシャル 郵便配達人の話と炎に恋する人の話が好み ビッグニュース 大谷翔平さんの結婚 政治倫理審査会なんて目じゃないね それにし…
本日義母の告別式でした 食べられなくなって1週間 呼吸は多少苦しそうなものの血圧もまだ100を超えているし 努力呼吸も始まっていないしと連絡を受けた翌日 眠るように静かに息を引き取ったそうだ 事前にダンナが下調べをしていた通りにこじんまりした家…
書淫日記: 万葉と現代をつないで 作者:上野 誠 ミネルヴァ書房 Amazon 万葉学者で奈良大学教授が新聞雑誌などに寄稿したエッセイをまとめたもの 一般向けで読みやすく万葉愛に溢れている 病気連鎖 昨日は雪が降って今日も寒かった ムスコが発熱して病院行っ…
花屋さんが言うことには 作者:山本 幸久 ポプラ社 Amazon ブラック企業を辞めて花屋さんでアルバイトを始めた24歳デザイナー修行中の紀久子 花屋さんの同僚もお客さんもいいキャラ 6歳の花博士少年とか幽霊になってまで教授に心配される伊福部さんとか グ…
砂糖をまぶして30分くらい放置 いよいよ煮ます 種と袋をお茶パックに入れて一緒に煮ます 煮沸 完成! 2日がかりだったけど家中が甘酸っぱいいい匂いに包まれた愉しかった
娘から庭で実ったという夏みかんをもらった これで半分 まず皮をむく 瓶も煮沸 苦くなるからワタをこそげる ここが一番大変 皮を刻む 錦糸卵みたい
秘帖・源氏物語 翁-OKINA (角川文庫) 作者:夢枕 獏 KADOKAWA Amazon 夢枕獏が描く源氏物語 獏さんだから当然クールでかっこよくおまけに視えてしまう光の君 蘆屋道満とのコンビは時代的にはどうなんだろう? 来年の大河は源氏物語なんだよね 年末突入 …
呪いと殺しは飯のタネ 伝記作家・烏丸尚奇の調査録 (宝島社文庫) 作者:烏丸尚奇 宝島社 Amazon 文章力はあるのにアイデアがない作家が生き残りをかけて火花が飛び散るような刺激に飛び込んでいくと そこにあったのは狂気とサイコパス 謎を解くというよりは眼…
好きになってしまいました。 作者:三浦しをん 大和書房 Amazon 三浦しをんは面白いよなぁ〜とぼーっとしながら読む 好きなことに一生懸命なんだよな 面白おかしく書いてるけど ちょっと自虐が過ぎるところもあるけれどそれもまた愛嬌 BUCK-TICKのライブには…
屋根裏に誰かいるんですよ。 都市伝説の精神病理 (河出文庫) 作者:春日武彦 河出書房新社 Amazon 屋根裏に誰かいるとくればレビー小体型認知症と来そうなものだけど 認知症ではなく痴呆と書かれているからまだそういう時代だったのかな? 病んだ心が見せる妄…
今日は仕事終わって午後から刈谷市美術館へ和田誠展を見に行ってきた 星新一の挿絵とか三谷幸喜のイラストとかを思い浮かべがちだけど むちゃくちゃ上手くて多彩 見てたけど和田誠とは気づかずにいたものもあった 館内写真撮影可 情報量が多すぎて目も頭も追…
無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記― 作者:山本文緒 新潮社 Amazon 58歳で膵臓がんで亡くなった作家が最後まで書き綴った日記 愛読者でもないのに読むのは悪趣味かとちょっと思ったのだけれど 突然の余命宣告(4ヶ月)ついこの間までこの先の予定…
天国からの宅配便 作者:柊サナカ 双葉社 Amazon 亡くなった人から託された遺品を届けるサービス天国宅配便 言えなかった言葉届かなかった思い託されたメッセージから受け取るものは? いい話だけどなんで自分の人生を否定し続けた人を裏に隠された思いとか産…
おやじはニーチェ―認知症の父と過ごした436日― 作者:高橋秀実 新潮社 Amazon 妻に先立たたれ認知症の症状が顕著になった父 噛み合わない父と息子の会話や問題行動を数々の哲学から解きほぐしているはずなんだけど ここがね難しいというか全然わからない …
さよならの夜食カフェ-マカン・マラン おしまい (単行本) 作者:古内 一絵 中央公論新社 Amazon さよなら おしまい の言葉に不安を感じながら読了 一安心 今までの登場人物たち(メインだった人も脇の人も)も再び登場したり前日譚的な人も出てきたり 続編は…
老活のすすめ 作者:坂東眞理子 飛鳥新社 Amazon ベストセラー本を出している人だからもちろん名前は知っていたけどこの手の人の話って今ひとつそそられないというか何も知らないのに失礼な話なんだけど ダンナが葬儀関連から手を広げて終活にまで関心を寄せ…
きまぐれな夜食カフェ - マカン・マラン みたび (単行本) 作者:古内 一絵 中央公論新社 Amazon 店主シャールの聡明で温かな優しさ そして彼(彼女?)の中にもある深い傷がより一層優しさに強さを与えている ようやく秋 朝夕ようやく涼しくなって夜中つけて…
女王さまの夜食カフェ - マカン・マラン ふたたび 作者:古内 一絵 中央公論新社 Amazon マカン・マランシリーズ2作目 自らも弱さを抱えながらも優しく強いシャールさん格好良い 毒舌柳田との友情も良い ベランダそれから こ夏の暑さで枯れ果てたかと思われ…
母さん、ごめん。2 ― 50代独身男の介護奮闘記 グループホーム編 作者:松浦 晋也 日経BP Amazon 自宅介護していた認知症の母親をグループホームに入所させてからの奮闘記 こんなに面会に行って施設職員ともコミュニケーションを取って偉いもんだなと思う 預け…
失踪願望。 コロナふらふら格闘編 (集英社学芸単行本) 作者:椎名誠 集英社 Amazon 猪突猛進元気が取り柄なイメージからするとかなり老いを感じさせる日記だった しかも飲酒とかかなりヤバイんじゃないかと思われる 単なる露悪であるなら良いのだけれど 義母…
老いへの不安 歳を取りそこねる人たち (中公文庫) 作者:春日武彦 中央公論新社 Amazon 年をとるということはそりゃまぁそう嬉しいことではない 体力も落ちるし目も見え辛くなる でもだからといって若い頃に戻りたいとも思わないし粛々と老いていくしかないん…
あとを継ぐひと 作者:田中 兆子 光文社 Amazon 家業を継ぐ継がない会社の理念を継承する子供の意志を尊重する 様々な親と子(ばかりではないけれど)の分かり合えたり合えなかったり でも思い合っているのは伝わってくるちょっと気持ちがホッとする読後感 孫…
がらんどう (集英社文芸単行本) 作者:大谷朝子 集英社 Amazon アラフォー女二人がルームシェアして暮らすマンション 一人は結婚に価値を見いだせず一人は誰にも恋愛感情を抱けず異性に嫌悪感を持つ 寂しさや焦燥感から足掻いてみたりまたそれをも嫌悪したり …
おそるおそる育休 作者:西 靖 ミシマ社 Amazon 大阪の人気アナウンサーが三男の誕生に取った4ヶ月の育休の日々 スーパー育メンな訳でもなくオロオロバタバタだけど 子どもたちと向き合い奮闘する妻の大変さに気付き支え合う愛おしくも怒涛の日々 自分の機嫌…
語学の天才まで1億光年(集英社インターナショナル) 作者:高野秀行 集英社 Amazon 今まで読んできたあの冒険あの探検を語学学習の視点から解説 とはいえ言語の森を探検する如く面白い 言語オタクでありながら言語学習は手段でしかなく目的が達せられたらあ…
赤虫村の怪談 作者:大島 清昭 東京創元社 Amazon 怪談作家呻木叫子が書く実話怪談 彼女が訪れた赤虫村での不可解な殺人事件 赤虫村での怪異採集の三本立てで話は進む ミステリかと思わせて最後はホラーに着地 クトゥルフ神話を下敷しているらしい さっぱり分…
烏の緑羽 八咫烏シリーズ (文春e-book) 作者:阿部 智里 文藝春秋 Amazon そういえば前回衝撃の結末だったわと思い出す 長束こんなにヘタレなやつだったのか? 雪哉相変わらず不憫なやつ(出てこないけど) 最初から一気読みしないと人間関係把握できそうにな…