今日の読了本
いらねえけどありがとう 作者:村井 理子 CCCメディアハウス Amazon 翻訳家でエッセイストで双子の母で介護当事者で いつも時間を奪われ続けてきた著者が自分を大事にするための提案 それ私もやってる!からいい考え!からうんでもちょっとまで 参考にした…
あなたも狂信する 宗教1世と宗教2世の世界に迫る共事者研究 作者:横道 誠 太田出版 Amazon 何となくタイトルにそそられて あとから作者名に気づいたけど太田出版のウェブマガジンで往復書簡を読んでいた 文学研究者で宗教2世でアダルトチャイルドで発達障…
着せる女 作者:内澤 旬子 本の雑誌社 Amazon 友人の高野秀行や宮田珠己他雑誌関係者たち スーツにあまり縁のない人たちをスーツソムリエとでも言うような人に託して 身体に合う似合いのスーツを探す それがまぁなんとも楽しそうで結構なことです スーツ 奥が…
ひとまず上出来 (文春e-book) 作者:ジェーン・スー 文藝春秋 Amazon 上手いこと言うな面白いなとサクサクと読む でもいつも思うけどピッタリではない やっぱり港区で暮らす女という感じはある
三谷幸喜のありふれた生活 (17)『未曾有の出来事』 作者:三谷 幸喜 朝日新聞出版 Amazon 表紙絵は今回からヨシタケシンスケ氏 方向性が和田誠氏と似ていて良い タイトルからしてコロナ下なんだけどコロナ真っ只中な感じは後半3分の1くらいから そしてこの…
人間 吉村昭 作者:柏原 成光 風濤社 Amazon 吉村昭と親交のあった編集者が彼のの人間性をそのエッセイを通じて探っていく 吉村氏のエッセイはいくつか読んでいるし奥様の津村節子氏が吉村氏を書かれたものも読んでいるので目新しさはそれほどないけれど テー…
書淫日記: 万葉と現代をつないで 作者:上野 誠 ミネルヴァ書房 Amazon 万葉学者で奈良大学教授が新聞雑誌などに寄稿したエッセイをまとめたもの 一般向けで読みやすく万葉愛に溢れている 病気連鎖 昨日は雪が降って今日も寒かった ムスコが発熱して病院行っ…
内澤旬子の島へんろの記 作者:内澤 旬子 光文社 Amazon 小豆島に移住した著者が島の八十八ヶ所巡礼を歩き遍路する 体力的にヘロヘロになりながら精神的に色々思いながら 山道路地海沿いを歩く
コレモ日本語アルカ? 異人のことばが生まれるとき (岩波現代文庫 学術467) 作者:金水 敏 岩波書店 Amazon 怪しげな中国人が使う〇〇あるよ〇〇するよろし こんな言葉遣いはフィクションの中でだけのものだと思っていた 開国直後の横浜や日中戦争時の中国で…
たとえば、葡萄 作者:大島 真寿美 小学館 Amazon なんの展望もなく会社を辞めた美月(28歳)母の親友市子の家に転がり込んで何かを始めようとするもコロナ禍もあって徐々に無気力に 周りの大人たち(親世代)の個性的な面々の前日譚が大いにありそうだが多…
花屋さんが言うことには 作者:山本 幸久 ポプラ社 Amazon ブラック企業を辞めて花屋さんでアルバイトを始めた24歳デザイナー修行中の紀久子 花屋さんの同僚もお客さんもいいキャラ 6歳の花博士少年とか幽霊になってまで教授に心配される伊福部さんとか グ…
星くずの殺人 作者:桃野雑派 講談社 Amazon 民間宇宙旅行で宇宙ホテルに付いた途端に殺人事件発生 究極のクローズドサークルが整うまでのアレヤコレヤが少々まどろっこしかったけどその後はスルスルと 数々のトリックは理系(?)でよくわからないし動機も崇…
ルポ 筋肉と脂肪 アスリートに訊け 作者:平松洋子 新潮社 Amazon 前半数章対象がプロレスラーせ興味深くはあったがボディビルダーとかそういう体を作ってく話なの?とちょっと戸惑う 陸上選手が大会に合わせていかに栄養を調整していくかアスリート本人やス…
ベスト〇〇というのともちょっと違う気がして どうしても後半に読んだものの方が印象に残っていますね 7冊目 「さんず」 降田天 ○華姫シリーズ 21冊目「まことの華姫」 89冊目「あしたの華姫」 畠中恵 58冊目「虚空の人」 鈴木忠平 ○総務部クリニック…
芦屋山手お道具迎賓館 作者:高殿円 淡交社 Amazon 100年の時を経た茶道具たちが付喪神となり時に人の姿を取り持ち主たちと語り合う 神戸芦屋の古いお館のお庭から掘り出された泊天目茶碗 その付喪神であるシロさんは本能寺の変をくぐり抜けた名品だった …
ふたご母戦記 作者:村井 理子 朝日新聞出版 Amazon 双子 可愛いけど大変なことは想像に難くない 疲弊する それでも頑張る 全く持って頭が下がる とにかく食べてくれないのは辛い 今はずいぶん楽になっているようで良かったと思う
秘帖・源氏物語 翁-OKINA (角川文庫) 作者:夢枕 獏 KADOKAWA Amazon 夢枕獏が描く源氏物語 獏さんだから当然クールでかっこよくおまけに視えてしまう光の君 蘆屋道満とのコンビは時代的にはどうなんだろう? 来年の大河は源氏物語なんだよね 年末突入 …
三鷹台おでん屋心霊相談所 (ハルキ文庫) 作者:木間のどか 角川春樹事務所 Amazon 幽霊肯定派と否定派のコンビが営む心霊相談屋 心霊現象のように見える事象に現実的な解釈を与えようとするのだけれど
よその島 (中公文庫) 作者:井上荒野 中央公論新社 Amazon 東京からほど近い島に移住した老境の夫婦とその友人 冒頭から妻は殺人者であったと何度も語られる 島での(住み込みの家政婦までいる結構な)暮らし それぞれが隠し持っているらしい秘密 疑念 嘘 段…
鬱屈精神科医、お祓いを試みる 作者:春日 武彦 太田出版 Amazon どうも鬱屈精神科医シリーズというのがあるようです 三作出ていてこれはその2作目 母親への愛情とその母から愛されなかった 愛される要素を持ちえなかった(主に容貌)葛藤が拗れに拗れている…
人形姫 作者:山本 幸久 PHP研究所 Amazon 老舗人形店の八代目にして母校ボート部のコーチ 頼まれると断れずいいように使われているとの自覚は有りつつ 周りのことを思いやる そんな彼に幸いあれ 雛人形作りの分業制などお仕事知識も満載 義母の入退院 8月に…
澁澤龍彦玉手匣 作者:龍彦, 澁澤 河出書房新社 Amazon ご多分に漏れず澁澤龍彦に浮かされていた時期がある 懐かしくもあり気恥ずかしくもあり 自分 昔も今も本質はわかっていない
あれは子どものための歌 (ミステリ・フロンティア) 作者:明神 しじま 東京創元社 Amazon この世の理に背く力が存在する世界 影を切り離すナイフ 絶対に賭けに負けない力 どんな怪我も治す杖 時を巻き戻す薬など 背後にある個々の謎と更にある国家的陰謀 謎を…
猫怪々 (集英社文庫) 作者:加門七海 集英社 Amazon 前にも読んでるなぁと思いながら読了 加門七海の怖い話不思議な話は好きだけどこれは主に猫が可愛い話 合間に奇妙なことが挟まってくる
発達系女子とモラハラ男──傷つけ合うふたりの処方箋 作者:鈴木大介 晶文社 Amazon 発達障害について色々言われている昨今だけど やっぱり当事者も周りも苦しみはある こんなに論理立てて考えられるのは夫はなかなかいない それでも長年(愛しき)妻を否定し…
育休刑事 (諸事情により育休延長中) (角川文庫) 作者:似鳥 鶏 KADOKAWA Amazon 育休中の捜査一課の刑事が赤ちゃん絡みの事件解決に駆り出されたり関わったり 赤ちゃん連れへの理不尽や男性育休の難しさも有りつつ 蓮くんの可愛さが目に見えるよう 星屑が好…
死神ラスカは謎を解く (マイナビ出版ファン文庫) 作者:植原翠 マイナビ出版 Amazon 懲戒を受けて1日のうち半分をカラスとして過ごす死神と 人当たりも良く明るく見えるのにどこか感情を落っことしているようなイケメン刑事 死神の特殊能力で事件解決に貢献…
栞と嘘の季節 〈図書委員〉シリーズ (集英社文芸単行本) 作者:米澤穂信 集英社 Amazon 図書委員シリーズと名付けられたんだな 前作のビターな終わりから松倉詩門が戻って来て物語の幕が開く 松倉と堀川 この二人少々用心深すぎる でも幼馴染でもなければ互い…
ネット右翼になった父 (講談社現代新書) 作者:鈴木大介 講談社 Amazon 晩年の父がネットスラングや差別的な言説を口にし嫌韓嫌中に傾倒していた 元々関係が良くなかった著者は嫌悪と軽蔑を抱えながら父を看取った後 何が父をネット右翼化させたのかを探ろう…
ペニー・レイン 東京バンドワゴン (集英社文庫) 作者:小路幸也 集英社 Amazon 今回はあまり大きな事件はなし 青のコンプレックスが語られ次への飛躍が予感される きっと気のせいなんだけど 今年は訃報が多い気がする そんなはずはなくて毎年同じように人は死…