135冊め 「ネコと昼寝」 群ようこ

 

ネコと昼寝―れんげ荘物語

ネコと昼寝―れんげ荘物語

 

 月日は流れれんげ荘で相変わらずな日々を送るキョウコさん

仕事で汚いものをいっぱい見てしまったからもう働くのは嫌だ。でも特にやりたいこともなく計算上は大丈夫と思ってもお金の心配も気にかかる。

たまに訪れるネコに心乱されたりアパートの留守番役を自認してみたり。

働いていた頃は随分有能だったみたいなのに全然そんなふうに見えないんだなぁ?

どうもどこを目指している話なのかよくわからない。というかどこも目指していない話なのかも。

134冊め 「錆びた太陽」 恩田陸

 

錆びた太陽

錆びた太陽

 

 「ロミオとロミオ」とか「消失」とかと同系列な感じ作品。

原発とか汚染区域とか政治的問題とか現状へのメッセージ的なものもあるけれど

もっとなんというか昭和ノスタルジー?表現的お遊び?ギャグ?なのか?

「消失」では精密なAIに翻弄される人間たち、こちらでは一人の人間に翻弄されるロボットたち。

 

政治を語る柄ではないけど

ダンナと息子と三人で晩ごはんを食べていた時「今度の選挙は難しいねぇ?」とダンナが言った。

私が一言「共産党」と答えると二人して「それ死票じゃない?」と突っ込む。

 

でも自民党には入れない(これまでの人生で自民党に投票したことはない)希望にも入れたくない。

死票かもしれないけど少なくとも後で裏切られたって思うことはなさそうだもんな。困った時の共産党

意外なことにふたりとも希望の党にちょっとは期待しているらしい。

いやいやいやいや、小池さん何やった?豊洲と築地どうなった?オリンピックの会場と費用どうなった?

少なくとも枝野氏の党が受け皿にはなってくれそうな気がする。期待して良いのかどうかはよくわからないけれど

133冊め 「再発!それでもわたしは山に登る」 田部井淳子

 

再発! それでもわたしは山に登る

再発! それでもわたしは山に登る

 

 腹膜の癌が脳に転移しての再発。ガンマナイフでの手術や抗がん剤を入れながら山に登ることも様々な活動も諦めることなく続けていく。

肉体的にも精神的にも辛いことは多々あっただろうけれど前向きに前向きに生きた記録。

エベレストに登ったことよりも最後までこういう生き方を貫いたことに感嘆する。

132冊め 「怪談実話傑作選 弔」 黒木あるじ

 

怪談実話傑作選 弔 (竹書房文庫)

怪談実話傑作選 弔 (竹書房文庫)

 

 実話系の怪談というのが結構好きなのだけど同じような体裁を纏いながら中身は色々。

それほどエグくなくて日常の裏側に紛れ込んでいるような怖さが良い。

スプラッタや人の怖さは苦手。

 

またかよ。。。

ここのところ職場で自分には直接影響はないんだけど色々トラブルがあって

ちょっと目に余るんじゃないかというバイト君がいたりそこをうまく制御できない上司そのつけをかぶってしまう人とあちこちに不満がくすぶっている感じでもう嫌になっちゃうなぁ。。などと思っていたら

唐突に来月末の閉店が決まった。

元々この売上では相当厳しいだろうと予測できないことではなかったのだけれどあまりに突然だったので皆一様に唖然としている。

むぅ~~、また失業かよ。

131冊め 「夜の底は柔らかな幻 下」 恩田陸

 

夜の底は柔らかな幻 下 (文春文庫)

夜の底は柔らかな幻 下 (文春文庫)

 

 そして下巻へ。

「ソク」とは何者だったのだろう?地下に消えた彼らはどうなったのだろう?

そして案外ロマンチックな展開となったあの二人の今後は?

 

今週のお題「読書の秋」

本は年中読んでいるので季節に関係ない。

おまけに最近は夜更かしがとんとできないので秋の夜長もあまり関係がない。

読みたい本リストは溜まっているけど波長の合う本に出会いにくくなっているように感じる。

世の中に出回っている本話題になっている本にあまり食指が動かない。

思い返せば30年以上前やっぱりそんなふうに思っていた頃があった。

そんな時出会ったのが綾辻行人の「十角館の殺人」だった。

新本格との衝撃の出会いだった。

有栖川有栖倉知淳北村薫加納朋子北森鴻連城三紀彦京極夏彦森博嗣などなど、幸せな出会いがいっぱいあった。

まぁ、みんながみんな新本格と読んで良いのかどうかは“?”ではあるけれど。。。

 

この先にもあんな爆発的な出来事が私の読書ライフに起こることがあるのかなぁ?

 

130冊め 「夜の底は柔らかな幻 上」 恩田陸

 

夜の底は柔らかな幻 上 (文春文庫)

夜の底は柔らかな幻 上 (文春文庫)

 

 数々の“あれなんだっけ?”を解消すべくの再読。

この人とあの人の関係とかこの人があの人だったのかとか。

そして結構暴力的な話だったのだなぁとちょっと手が止まる。