76冊め 「もう、貴方はいりません」 山田秀雄

 

 熟年離婚が増えているのは知っていた。自分の周りでも何人かは離婚している。

離婚してハッピーならそれはそれで良いんだろう。経済的に自立できるかどうかは大きい。

慰謝料っていうのは離婚理由が性格の不一致でも請求できるものなんだろうか?

74冊め 「遠い唇」 北村薫

 

遠い唇

遠い唇

 

 日常の謎系短編集。

日常と言ったって普通こんなふうな謎はそこら辺には転がっていないよな。

学生時代憧れた先輩から送られた暗号。

無くなる前に夫が残した俳句。

お風呂場に残るボディソープの香り。などなど

巫弓彦と姫宮あゆみの後日譚も。

作家というものは登場人物のその後もイメージしているものなのかな?

 

72冊め 「先生、イソギンチャクが腹痛を起こしています!」 小林朋道

 

やぎ、 コウモリ、モモンガ、ヘビ、魚まで生き物への深い愛情と関心。

 

71冊め 「美少女」 吉行淳之介

 

美少女

美少女

 

 50年も前の作品ということで流石に古さは否めない。

LGBTに対する見方も今なら炎上物だ。

それでもこの人の文章には惹きつけられるものがある。

70冊め 「敬語で旅する四人の男」 麻宮ゆり子

 

敬語で旅する四人の男 (光文社文庫)

敬語で旅する四人の男 (光文社文庫)

 

 なんとなく勝手にライトミステリだと思いこんで読み始めて、いつまでたっても謎が出てこない(笑)

特に深い関係がない4人の男性がなんとなく一緒に旅に出る。

それぞれに抱えているものがあってでもそこには踏み込まない。

アスペルガーをイメージしている登場人物が真面目なんだけどはたから見れば身勝手で周りを振り回すんだけど結構みんなに愛されている。

みんなそれぞれの人生で振り回したり振り回されたり傷つけたり傷つけられたりして生きている。

73冊め 「メアリー・スーを殺して」 乙一・中田永一・山白朝子・越前魔太郎・安達寛高

 

メアリー・スーを殺して 幻夢コレクション
 

 乙一の一人五役アンソロジー

基本構造は皆エグくてグロい。その中に優しさがあったりする。

 

本格ミステリ大賞

大賞は竹本健治氏の「涙香迷宮」

候補作は

『悪魔を憐れむ』西澤保彦

『おやすみ人面瘡』白井智之

『聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた』井上真偽

『誰も僕を裁けない』早坂 吝

『涙香迷宮』竹本健治

う~~ん、一冊も読んでいない。

西澤保彦は割と好きな作家だけどこれはノーチェックだった。作風に好きなのと嫌いなのがあるんだよなぁ。

かつては本格・新本格とついただけで飛びついたんだけど最近はちょっとついていけないものが多い。